本・コミック
¥3,228(税込)
JAN: 9784001150575
エーリヒ・ケストナー著、高橋健二訳、H.レムケ絵による自叙伝。ケストナー少年文学全集の第7巻として岩波書店から出版されている。ケストナー自身が自分のおいたち、両親や先生のことなどを語った作品で、からだが小さく貧しい家庭に育ったケストナー少年のたゆまぬ努力や親子の情愛が静かな感動を呼ぶ。1957年に初版が出版され、1960年には本作品とそれまでの作家活動に対して第3回国際アンデルセン賞を受賞した。ドレスデンという美しい街で暮らしていたときの喜びや、両親が革細工店を営んでいたこと、旅行嫌いだったことなど、ケストナーの人格を形作ったあれこれを知ることができる。作品の最後は「1914年に戦争が始まり、わたしの子ども時代は終わった」と締め括られている。ページ数は約250ページ。
読者からは高い評価を受けており、ケストナーの最高傑作と評する声も多い。特に「子供にも心痛はある」というクリスマスの思い出のエピソードが心を打つと指摘されている。物語ではなく回想記であるため、話が分散していてとっつきにくいという意見もあるが、ケストナーの本音が聞こえる作品として価値が高いと評価されている。ケストナーの他の作品を読む際に、登場人物のモデルや背景を理解するために有用であると指摘されている。大型本であるため持ち運びに不向きだが、ハードカバー版の購入が推奨されている。
| 出版社/レーベル | 岩波書店 |