本・コミック
¥517(税込)
JAN: 9784344032514
本書は、楽天グループの創業者・三木谷浩史の知られざる少年時代と成長過程を描いた評伝である。世間では「昔からエリートだった」と思われている三木谷だが、実は相当な問題児だった。小学校から高校2年まで成績は平均以下で、中学では煙草を吸い、競馬やパチンコ、麻雀に熱中し、父親の財布から金をくすねていた。欠席日数は40日以上、遅刻は30回以上に及んだ。有名私立中学も退学している。しかし、経済学者の父・良一と母・節子は、成績の悪さを叱らず、息子が「自分の頭で物事を考える子」であることを理解し、のびのびとした環境で育てた。父親は勉強を強制せず、本質を見ることの大切さを重視した。小学2年時にアメリカに渡米し、パブリックスクールで英語を習得。帰国後も親の温かい見守りの中で、最終的には一橋大学から日本興業銀行に入行し、ハーバード大学に留学。その後、インターネット企業・楽天を創業し、日本を代表する実業家へと成長した。本書は本人、両親、関係者への取材を通じて、親の愛情と教育哲学がいかに三木谷の人格形成に影響を与えたかを描いている。
読者からは高い評価を受けており、特に教育論としての価値が指摘されている。「ページをめくる度にはまっていく本」「教育論としても参考になった」といった肯定的な感想が多い。親の見方が変わったという読者も多く、三木谷の人物像への理解が深まることが評価されている。一方で、本書が三木谷を礼賛しすぎているという指摘や、「三木谷浩史の育て方」と誤解させるような売り方への批判もある。また、成績が優れなかった理由が発達障害の可能性を示唆するという読者の指摘もあり、本書の解釈には複数の視点が存在する。子育て中の親層からは、減点主義の日本教育に囚われないこと、めげない才能を伸ばすこと、独自の思考能力を大事にすることなど、実践的な示唆を得られるとして推奨されている。 ビジネス・経済
| 出版社/レーベル | 幻冬舎 |