本・コミック
¥565(税込)
JAN: 9784591178249
『図書館のお夜食』は、原田ひ香による2023年6月21日発売の長編小説。東北の書店で働いていた樋口乙葉は、SNSで知った東京郊外の「夜の図書館」で働くことになる。この図書館は夜7時から12時まで開館し、亡くなった作家の蔵書を集めた本の博物館のような施設。職員には実在の本に登場する料理がまかないとして提供される「お夜食」が特徴。井上靖の『しろばんば』のカレーや『赤毛のアン』のサンドイッチなど、名作に登場する料理が登場する。乙葉は本好きの同僚に囲まれながら働き始め、謎めいたオーナーや予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる物語。発売1週間で3刷が決定するなど売れ行きも好調。
読者からは高い評価を受けており、特に本への愛情が感じられる設定と、各登場人物の人生ストーリーへの共感が好評。一方で、タイトルの「お夜食」が物語の中心ではなく控えめな描写に留まっていることや、エンディングが中途半端で続編を期待させる終わり方に対して、物足りなさを感じる読者も多い。原田ひ香の他作品『三千円の使いかた』『ランチ酒』と同様に、読後にほっこりとした温かさが残る作品として評価されている。登場人物たちの人生経験や心情描写に共感し、「また読みたい」「続編を待ち望む」という声が寄せられている。
| 出版社/レーベル | ポプラ社 |