本・コミック
¥959(税込)
JAN: 9784478112724
本書は、化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介するサイエンスエンターテインメント。著者は東京大学非常勤講師で元法政大学教授の左巻健男。2021年2月16日にダイヤモンド社から出版された。全18章で構成され、古代ギリシャから20世紀までの化学と世界史の関わりを多くのエピソードとともに紹介している。 第1~3章では、物質の本質、原子論、元素と周期表について基礎知識を解説。第4~18章では、火のエネルギー革命、水の重要性、食物の歴史(カレーライスの例)、ビール・ワイン・蒸留酒、陶磁器、ガラス、金属、染料と医学、麻薬・覚醒剤・タバコ、石油、プラスチック、医薬品、化学兵器と核兵器など、化学が人類の生活と歴史に与えた光と影の両面を描く。 著者の親切な文章と図解、イラストを用いながら、化学という学問の知的探求と実学としての面白さを伝える。読みやすく、化学の基礎知識がない人にも理解しやすい構成となっている一方で、化学と世界史の基礎知識がある程度あると、より深く理解できる内容。
読者からは「化学の発展が人類の歴史にどんな影響を与えてきたかが簡潔に説明されている」「読みやすくて良書」という肯定的な評価が多い。特に第5章以降の内容が面白いという意見が目立つ。一方で、タイトルから期待される「世界史と化学の直接的な結びつき」よりも「化学史そのもの」という内容に対して、「タイトル詐欺」「世界史との関連が薄い」という批判もある。また、化学と世界史の基礎知識がない読者には、導入部が退屈に感じられたり、理解が難しい箇所があるという指摘もある。全体的には、化学の知識を広げたい人や、歴史と科学の関係に興味がある人には高く評価されている。
| 出版社/レーベル | ダイヤモンド社 |